内川がナゴヤドームからハマスタまで
3試合7番サードでスタメンに名を連ねている。

8/25現在
68試合出場193打数52安打で打率.269
3本塁打17打点1盗塁1失策

109試合消化中68試合しか出場していないのは
本人にとっても私にとっても非常に残念。
昨年の実績が今年に結び付いていない事も無念でならない。

昨オフに膝を手術した影響で春季キャンプは2軍スタート。
結局オープン戦が始まってからの1軍合流。
この時点で1軍ラインナップはほぼ固まっており
オープン戦で余程の成績を残さない限りは
争いに入っていけないという雰囲気が漂っていた。

それを感じ取ってかオープン戦での内川の打撃は精彩を欠き
結果を求めて引っ張るスイングが多くなり打撃自体を崩した…。
サードの練習を指示された事もあり当時絶好調であった村田を
越える印象を残すには長打しかないという思いがあったのだろう。

シーズンに入ってもセカンド種田・サード村田は固定される。
スタメンをイジる事を嫌う首脳陣の方針も手伝って
代打ですらなかなか出場機会に恵まれない。

チャンスが訪れたのは今年から始まる交流戦。
だがDHには調子を取り戻している内川ではない選手が
起用される事が多く「結果を残しているのに?」という想いが
蓄積されていったに違いない。

そしてまた悪循環が始まる…

多村が負傷、事故で欠場が続く中、レフトでの起用が増える。
これはこれでチャンスなのだが交流戦で打っても使われないという
不安が植えつけられたせいで再び”長打で目立とう”という意識が
強くなり調子を崩す。そして何を考えたか交流戦時に調子が良いのに
使ってくれなかった首脳陣は、調子が悪いのに使い続ける。
力の無い打球を打って首を傾げる打席が続く…
またしても引っ張りの姿勢から打撃を崩していたのだ…

しかし…いつからだろう?打撃から力みが消えた…
長打狙いから左肩・左腰の開きが早くなっていたのも治った…
試合前練習を観ていても明らかに打球が違う。
センター〜右方向へのライナーを心掛けているのだ。

そもそも彼は中距離打者であり、昨年記録した17本塁打も
大半はレフト方向にライナーで突き刺したもの。
センター〜右方向を狙い、変化球に対応して左に飛ぶ。
またインコースへの投球を読んで”狙って”左へ飛ばす。
全てはセンター〜右方向が基本にあってこその打者なのだ。

それを自覚したのか?思い出したのか?
「これなら大丈夫!!」そう思った。
その頃の日記には調子が良いのに使われないと書いているはずだ。

その使われない理由とは…?
欠場していた多村が見るからに調整不十分のまま戻ってきたからだ。
代役がいないのなら急ぐのも分かるが…
明らかにバイオリズムが上がっている内川がいるのに…

しかしここからの内川は違っていた。
代打でしか出場機会がなくても長打という”目立つ結果”ではなく
持ち味であるセンター〜右方向への打撃を実践するようになった。

私が遠征に行った広島以降、打ったヒットはほぼ全てと言っても
過言ではないほどセンター〜右方向へ飛んでいるはずだ。

そんな中で村田の不調を理由に与えられたチャンス。
7番サードでのスタメン。3試合全てでヒットを放っている。
その中でもやはり右方向へのヒットが目立つ。

セカンドの頭上をライナーで越えるような打球。

これこそが内川の持ち味じゃないのかな?

オープン戦、多村欠場時…
2回決断を間違えた事で打撃を崩す事になった…
その経験があったからこそ”自分の持ち味で勝負すること”に
気付いたのではないか?

かねてから内川最大の弱点は精神力だと言い続けている私には
”自分の打撃”を貫く今の姿勢がとても頼もしく思える。

そして昨日の1塁ヘッドスライディングでの内野安打。
セーフとなり塁上でアンツーカーを払う際の表情。

自分の打撃を貫く事への自信とレギュラー争いを勝ち抜いていく決意

そんな表情に見えた…

シーズンも残り少なくなってきた。
このまま最後まで7番サードを守り抜く事は出来ないかもしれない。
サードを後輩に獲られた村田だって黙ってはいないだろう。
だが以前より安心して内川を見ていけそうな自分がいる。

まだ23歳じゃないか!!

この年齢である一定の実績を残した後に悩み苦しみ…
そして自分の生きる道を探し当てた経験をしてる選手は少ないよ。
この苦しみを乗り越えてこそ本当の意味でのプロ野球選手!!

そして同時期に同じような経験をしている選手が横浜には何人もいる。
彼等が揃ってスタメンに名を連ねる時、横浜は強くなる。

そんな気がする…

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